TACT やあグンター、今日はどうぞ宜しく。今日は45分も時間があるからじっくり話そう。
GUNTHER こちらこそ宜しく。何でも聞いてください。
TACT じゃあまずは、グンターはこれまでもたくさんの有名な作品に携わってきたよね。メジャー作品の方がギャラもうんと高いのにどうしてこのニューロン・プロジェクトに携わろうと決意したの?
GUNTHER 一番強く興味を持ったのは、ヒトシがディレクションするという点かな。彼とは長い付き合いだが彼の映画に対するビジョンに僕は高い評価をしている。それにヒトシだけではなく、そこには発想力が非常に高いタクトやケンの存在も大きい。三人の関係性は十分僕は信頼できるし、ニューロンの優れたビジョンに僕のハリウッドでの経験が貢献出来ると思ったからだよ。
TACT グンターにも言えるけどそういう熱意と僕達のネットワークの信頼の関係性は、チームが高度なスクラムを形成する上で非常に重要な要素だと僕は感じる。
GUNTHER その通りだと思う。
TACT 近年アメリカでジャパニーズ・ホラーが注目されたけど、グンターは日本のホラー映画に対してどういう感覚がある?
GUNTHER 僕はヨーロッパから来てるからあっちの感性で言わせてもらえば違ったタイプの恐怖感を味わえたかな。ユニークな怖さを楽しませてもらった。このタイプの映画はテクニック的にも、非常にこれまでと違ったものでリメイクとオリジナルの演出の異なり方も個人的には面白かった。呪怨(The Grudge) はオリジナルの方が面白かったがリングは日米両方楽しめたよ。
TACT 日本には怖い話しやネタがたくさんあるから映像化が楽しみだね。
GUNTHER タクトやヒトシの発想は楽しみで、豊かなリソースが期待出来ると思う。 |
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TACT 日本の漫画は読んだことある?
GUNTHER 日本語でみた事あるよ。
TACT え、日本語で読んだの!?
GUNTHER うん、アニメーションもたくさんみたよ。 『AKIRA』や『ハウルの動く城』 『映画:ファイナルファンタジー』。ファイナルファンタジーに関しては非常に評判はよくなかったね。でも僕自身はとてもエンジョイしたよ。
TACT 具体的にはどうエンジョイした?
GUNTHER 当時のフォトリアルなどCGに興味があってストーリーラインも悪くなかったと思うし、ガイアのアイディアは面白かった。バーチャルアクターと感情的にコネクトするという事が特に面白かったと思う。当時は前評判が高かったので楽しみにしていたし、当時としては新しい映画だったからね。
TACT スタジオジブリに関してなんだけど、とてもディズニーやピクサーの細かい仕事と類似するところを箇所箇所に感じるんだけど、ジブリ作品とディズニー作品を比べても一種の感性の多角さに遜色がないのは宮崎駿監督の製作スタイルが正真正銘優れたスタイルだという事だと思うんだけど、グンターはどう感じる?
GUNTHER 僕はヨーロッパで育ったけど小さい頃は宮崎作品で育ったよ。ディズニーの方がアメリカナイズされているテイストがあるので異国の感じがするね。宮崎作品はディズニーよりも親しみやすかったよ。ただ、ピクサーの仕事は非常に素晴らしいと思う。3Dは僕の畑ではないが ストーリーの作りなど非常に優れているね。
TACT これまでの仕事で、 非常にやりがいのあった作品は何?
GUNTHER そうだな〜、楽しくて自分的に印象がよかったのはBig Fishかな。あの仕事は楽しかったよ。 |
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TACT Deja Veはどうだった?
GUNTHER Deja Veはテトリストに関連してる話しだったし、アメリカの観客には受けたと思うね。でもBig Fishの方が役者の演技もストーリーラインにもエンジョイした。Deja Veはフェリーが爆発するシーンが作業としてもよい仕事だったかな。水上や水面下の爆発にはテクニカルを有するものだから難しいものだったが満足のいく作品が出来たよ。
TACT グンターは挑戦する事が個人において非常に大切なものとして感じているよね。
GUNTHER そうだね、Deja Veのような作業は 挑戦的で より楽しめたと言えるよ。映画の仕事という意味で Deja VeとBig Fishを比べるとDeja Veの仕事の方が大きい仕事をしたと言えるが、個人的にはDeja Ve の全体の出来上がりをみてからはBig Fishの方がよかったと思うかな。
TACT なるほどね。
GUNTHER ニューロン・ピクチャーズに参加するのも、ヒトシやタクトの映画をやるという クリエイティビティーさや映画産業に対する姿勢や気持ちなどに強い共感をしたから、だしね。そして、ニューロンの皆はお互いを強い尊敬で結んでいる事が僕に同様の気持ちを起こしたと感じてる。
TACT ニューロンという夢はお互いの夢がどうしても繋がってしまうような規模であり、そういう構造だからこそお互いが惹かれ合い集まったと言えるね。
GUNTHER うん。
TACT トランスフォーマーや、世界中でヒットしているナショナルトレジャーシリーズはそれはさらなるチャレンジだったのでは?
GUNTHER そうだね、トランスフォーマーは作業的にも僕にはやりなれた作業だったからエンジョイしきったという事はなかった。自分達が新しいテクニックを出さずにすんだからね。ナショナルトレジャーの仕事はトランスフォーマーよりもエンジョイしたよ。 |
僕が一番テクニックを出さなければならなかったのはマスターアンドコマンダーだったよ。あの作品は非常にチャレンジ度が高かった。
TACT トランスフォーマーは日本のものですが、あのアイディアはどう思った?
GUNTHER もっとオリジナルテイストを入れていた方がよかったのではないかと思う。オリジナルの知識がなかったが、キャラクターに対してのイメージをして、ロボットのフォーメーションの感覚などを膨らませる集中をしたよ。映画全体をみれば満足度はそれほど高い映画とは言えないが、エキサイティングするところはいくつかあったよ。 10代の子をマーケットにしているせいもあるだろうね。
TACT マスターアンドコマンダーがヨーロッパの話しだから親しみ以上に柔軟な作業が出来たとかそういう影響はあった?
GUNTHER 個人的にそういうのはない。フィルムメーカーがどういう風に映画を作っていったかという事に興味はあったけど。なぜなら、この映画自体がフィルムメーカーによってはつまらない映画になりかねなかったからという点があったから。でも結果は非常に面白い映画になったね。自分は船で冒険に出るという話しはどこにでもある話しだから興味はなかったが、ディレクターの青写真そのものが非常によかったし自分の想像を越えたものへの挑戦に一番興味をそそられた。僕はコネクションがしにくいものや出来ないものへの挑戦に対し非常に強い関心がある。だからこそロザンゼルスはエキサイティングな街だと思うし、世界各国からさまざまな人が来るからこそそこにエキサイティングがあると思う。
TACT 僕たちニューロンのディレクターはヒトシさんだけど、グンターから要望する事や期待する事は何か今ある? |
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GUNTHER ヒトシとこれまでたくさんの時間をかけて映画アイディアの話しをしてきた事と、あとは多くの仕事を共にしてきたからそこには信用とさまざまな期待をしてるよ。過去の経験からヒトシはハリウッドで成功するディレクターになる要素を多く持っている。成功すると確信している。それに大きな点として、ヒトシはハリウッドにはまだないアイディアをたくさん持っている。僕自身のバックグラウンドもあるしヒトシのエキサイティングな活躍に多くの協力が出来ると確信している。このニューロンピクチャーズがビックバジェットをメインにしたチームではない事は理解している。しかし、僕たちの挑戦にもなるし、このプロジェクトに多角的に携わりニューロンの映像を最大限まで高める事に貢献していきたいと思っている。ヒトシとのコミュニケーションにおいてすぐに頭に浮かばない事はほとんどありえない。この力を小さいバジェットの中で効果的にビジュアルエフェクトを使い、ビックバジェットに負けないエキサイティングな映像をつくっていけるかが楽しみで仕方がない。また、ヒトシのバックグラウンドもビジュアルエフェクトだからお互いの理解はさらに速度を早めるだろう。
TACT 一作品目から受賞は狙うつもりなんだけど。
GUNTHER そうだね、僕もフィスティバルの受賞は大切だと思うよ。狙っていくべきでしょう。ただ、一番フォーカスすべきはサクセスする事よりもつまり...
TACT いい映画を作るという事。
GUNTHER その通り。ゴールが受賞ではないしね。
TACT その通り。 次に、この業界で一緒に仕事したい人っている?
GUNTHER 何人か優秀なアニメーターにしてもコンポジターにしてもいるけど、僕は非常に柔軟なので誰とでも大丈夫だけど特にこの人というのは今のところはいないかな。 |
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TACT アクター&アクトレスでは?
GUNTHER そうだな〜、選ぶならディレクターで選びたいと思う。
TACT というと?
GUNTHER リドリー・スコットのプロジェクトに参加した事あるが、彼とは是非仕事をしていきたいと思う。そして、一緒に仕事をした事はないがデヴィット・クローネンバーグとは仕事をしたいと思う。
TACT リドリー・スコットの五感性も非常に豊そうだね。デヴィット・クローネンバーグ1996年のクラッシュで僕は知ったくらいだけど。グンターが言うなら興味が湧いてくるよ。
GUNTHER この人だよ(デヴィット・クーネンバーグの写真をみて)
TACT なぜだろう、親しみを感じる表情という印象だね。話しは変わるけど、日本の産業がハリウッド産業に参画させていきたいんだけど、どう思う?
GUNTHER 自分たちにとっては、日本のクリエイターやアクターが参入する事はよい事以外ないです。
TACT 最後に、僕の青写真をどう思う?
GUNTHER ハリウッドで映画を撮影したい人は山のようにいる。それは日本人も同じ事で大勢の人が映画をつくりにアメリカに来ている。でもタクトは産業そのものを巻き込もうとしている。タクトの計画を機能する人材は揃ったと言えるんじゃないかな。僕が言えるのは、タクトのビジョンに対し協力を惜しまないという事であり、それはニューロン・ピクチャーズに携わる誰もが同じ事なんじゃないかな。それにどんどん増えてきてもいるしね。
TACT 応援されている間はどんな苦難も乗り越えられそうでとてもわくわくするよ。グンター今日はどうもありがとう。
GUNTHER こちらこそ2008年がサクセスの一歩になる事を心から祈っているし入念な準備をしていきましょう。 |